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初夏の楓の森は、北国の短い夏を謳歌している。 秋たけなわの11月、おなじポジションから撮影。
イングランドは樫の木々に被われた国。
それに次いで多いのがブナ。イングランドの秋は黄色に染まる。
マイナス気温の2月。それでも陽は燦々として、家族連れがたくさんウォーキング。

イングランドのコッツウオルド地方は南、ティトベリーの町。ハイストリ−トの両側に軒を並べるアンティックショップ、その数たるや3、40軒では納まりません。国内は勿論、海外からもコレクターや骨董商がやってくるそうで、ティトベリーは、知る人ぞ知る小さな町です。

そこから、さらに南へ5kmぐらい行くとウエストンバート樹木園があります。イングランドへ行ったら、是非、こんなところを散策してほしいなぁ。と心から思うところです。

全面積600エーカーといいますから、およそ240万平米ということになりましょうか。わたしが初めてここを訪れたのは、新緑の頃でした。そこかしこブルーベルやたんぽぽの花が咲いていて、フィールドは、春の喜びに満ちていました。

静かな、ほんとうに静かなおしゃべりが聞こえてきます。木々や野の花たちは、春の陽光をやさしく受けとめて、北国のまだ少し冷たい風に、詩人のようなおしゃべりをのせています。

気が付くと5時間も歩き続けていました。ちっとも疲れない、それどころか元気が満ちてくるようでした。ンー、自然のちからは、なんと素晴らしいんでしょう。ウォーキング中には、野鳥や栗鼠や兎そして、鹿などにも何度か出会いましたが、人間にあったのは1度きり。自分が人間であることを忘れていた至福の一時でした。

ウエストンバート樹木園には、世界中から集めた樹木が18000本。その種ごとに森をなしています。1829年、R.ステイナ−・ホルフィードがここを開き、その後も彼の一族によって敷地は広げられました。そして1956年より、森林局が運営管理をしています。

日本から来たという楓の森の紅葉を見たくて、再びウエストンバートにやって来たのは2年前の11月でした。京都の友人が年々色褪せる京の秋を嘆いていましたが、これからは、「そうだ、ウエストンバートへ行こう」ということになるやもしれません。

イングランドの秋は、黄色です。ブナなどの落葉樹が圧倒的に多いからでしょうか。シティーの大きな公園も、田園の小道もみんな黄色く染まっています。ですからここウエストンバートの楓の森は、紅葉狩りを楽しみにやってくる家族連れでいっぱいでした。

小さい頃からこんなところを散策して、「木って、気持ちいいなぁ」って感じた子どもたちは、やがてその木を大切にする大人へと育っていくのでしょう。
ブナの森は、どこまでも黄色く幸福な黄葉をみせてくれるのでした。